∧ 屋久島-索引 ∧

屋久島-1
≪ 屋久島-1
淀川入口〜花之江河
【 屋久島-2 山行記 】

屋久島の中央よりやや南、標高1,630mにある日本最南の泥炭湿原「花之江河(はなのえごう)」に行ってみました。



最初のページを表示します 前のページを表示します PAGE: 3 /4 次のページを表示します 最後のページを表示します

トーフ岩
トーフ岩
この辺りから見えるジンネム高盤岳の頂上に、輪切りになった大きな岩がある。「トーフ岩」とか「食パン岩」と呼ばれている。

少し霧が出てきた。



花之江河
花之江河

小花之江河から10分ほど歩くと、花之江河に到着した。

よくガイドブックに「日本庭園のような風景」と紹介されているが、確かに、まるで造られたかのような形の樹木や岩や水の流れが、計算し尽くされたように配置されている。

花之江河

蛙
ここにもたくさんの蛙たちがいた。
蛙

とてもちいさな(蛙サイズ?)神社。
ちいさな神社

看板
花之江河の成り立ちを説明する看板(↓内容)
花之江河の成り立ちを説明する看板によれば、このような地形は寒い地方に多いという。洋上アルプスと言われる屋久島ならではの現象だ。

最南の泥炭湿原

 花之江河は、我国で最も南にある泥炭湿原です。泥炭は、ミズゴケやスゲ類の遺体が完全に分解(腐敗)することなく堆積した黒色の泥土で乾燥させると燃えます。
 泥炭ができる条件は、寒い気候と水にうるおされる環境が必要で、泥炭湿原が北国に多いのはこの理由によるものです。
 花之江河の地質断面は、1983年、相馬氏の調査で次の図のようであることがわかりました。
図

 最も下層の泥炭を放射性炭素C14による年代測定をしたら、2600〜2800年前にできたことが分かりました。
この頃から、屋久島の雨量が増え、繁茂したミズゴケなどの遺体は次第に堆積し、また、ある時は土砂が湿原に流入し、現在の花之江河ができたと相馬氏は推定しています。
植物
 湿原の植物は踏みつけに大変弱く、枯れて裸地になったり、かわってイグサが生えてきます。
 今の花之江河は踏跡植生であるイグサが大部分を占めていますが、早く以前の美しい湿原に戻るよう、木道から絶対におりないようにしましょう。


* この一帯は屋久島森林管理署
管理する国有林です。



   次ページへつづく...

最初のページを表示します 前のページを表示します PAGE: 3 /4 次のページを表示します 最後のページを表示します
 

home > mountain > Yakusima > Yakusima-2

(c) 2001-2006, Wanderluster
all rights reserved.

ホーム || ソフトウェア || 熱帯魚 || 登山 || ツール || ご案内
屋久島-2
管理者へメール